Mindsetの違い

外資企業に勤めながら、日本の企業の方を接していると否が応でも社員の方々のAttitudeやMindsetの違いを目にすることが多くなります。どちらがいい、悪いというのではありませんが、確かな違いがあり外資企業の社員の方が働くことを楽しんでやっているように見えます。

  • 仕事柄、提携先の日本の企業の社員の方々と交流することも多く、私なりにその違いをまとめてみました。なお、これはあくまでも平均的な傾向であり、個人個人のばらつきも多いということはいっておきます。また、個人の能力も外資・日本企業で差があるといっているのではないということも、念のため付け加えます。
  • 日本企業の社員:
    • つらそう。命かけてるみたいに悩む
    • 会社への文句が多い、でも殆ど独り言か仲間内
    • 夜遅くまで仕事している。とても遅い。
    • でも、それが誇りみたい。昨日も何時で〜という。
    • 会社への貢献心は無い、というようなことをいう。いわれたことを淡々と仕事をする、ということもよく言う
    • でも、自分の会社を非難されると怒る
  • 外資企業の社員:
    • つらそうには見えない、というか見せない。業務の推進には100%注力すれども、命までかけたような感じではない
    • 必要があれば遅くまで仕事しても、必要がなければさっさと帰る。就業時間がただ長いということは、下手をするとスピードが遅いということにつながるという認識もある。
    • よって誇り高き長時間残業人間は少ない
    • 会社への貢献(Contribution)は業務の中の基本となるAsignmentであり、淡々とやってま〜すなどといってるとまず将来はない(ということをみんな知っている)
  • これは基本的には社員のMindsetの違いからくると思うんですね。たとえば、私自身はこういう風に思っています:
    • 自分には自分の所属する事業部のVisionが認識できている。
    • それに対して自分の今担当している仕事が、そのVisionに大してどう貢献するのかを常に意識している。そしてそれが自分の評価につながるかも分かっている。
    • よって目標は明確。
    • しかし、仮にその業務が今のResourceの150%の仕事量であったとしてもそれを自分で150%命かけてやりきるというのが自分の責任では無い。むしろ、そのShortageを正確に把握・分析してManagementにその問題を問いかけていくというのも自分の仕事。
    • 帰るときには帰る。長期休暇は予定通り取る。もちろん予定通りとれるように事前に業務スケジュールはワークロードの予測をしてプランする。誰が何を言おうとも、とると決めた休暇は取る。
    • したがって、仕事とプライベートのバランスに問題は生じないし、生じさせないように自分の仕事のPlanningにあらかじめ盛りこむ。
  • まとめますと、こういうことです。
  • 日本の会社の人はぶつぶつ文句を言いながらも、周りの雰囲気に流されて遅くまで仕事をします。いやだいやだといいながら、そんな自分に対して実は誇りに思っていることが多い。また、会社への忠誠心なのないなどいいながら実はあったりする。
  • 外資の社員は、比較的生き生きと仕事をしており自分なりに仕事と私生活をうまく調和させることを美徳としている。いたずらに長く働くことは恥ずかしいことですらある。しかし会社への貢献心は自分の業務の中で常に見据えているしHighest Priorityである。じゃあ命かけて悩むほど会社への忠誠心があるか?と聞かれれば実はあまりない。
  • どちらがいいともいいません。違う、ということです。が、私は外資の体質の方がよりComfortableに感じます。